ユダヤ人大虐殺の証人ヤン・カルスキ

ユダヤ人大虐殺の証人ヤン・カルスキ

ユダヤ人大虐殺の証人ヤン・カルスキ

ユダヤ人虐殺の証人として映画『ショアー』にも出演したポーランド人カルスキの苦悩を描く衝撃の作品。カルスキは密使として、ユダヤ人絶滅政策の恐るべき実態を伝え、「世界の良心」を喚起して虐殺を止めさせようと連合国を訪れるが、大国の首脳陣は彼の言葉に耳を貸そうともしなかった。「民主主義の自由世界」は共犯者なのだ、人類の怠慢、無知、無関心が悲劇を生んだのだというカルスキの悲痛な叫びを、エネルは第一部・第二部をノンフィクション、第三部をフィクションという独創的な手法でリアルに描き出す。アンテラリエ賞、フナック賞受賞。
(帯より)

(p.152)
戦争と平和の違いはなくなるだろうから、そして犯罪が世界の手に負えなくなるだろうから。