パンダの親指 / 科学の扉をノックする

パンダの親指〈上〉―進化論再考 (ハヤカワ文庫NF)

パンダの親指〈上〉―進化論再考 (ハヤカワ文庫NF)

パンダの親指〈下〉―進化論再考 (ハヤカワ文庫NF)

パンダの親指〈下〉―進化論再考 (ハヤカワ文庫NF)

進化とはいうけれど、形や色が何でそんなことになったのやら。「〜のために変化した」という目的論で理解させられてきたが、説明はもっと単純に確率論でつくらしい。つまり、突然変異、遺伝子上で無作為に起こった変化の結果、環境に最も適応していたので生き残ったのだ、と。自然の選択が無数におこってきたのだ。


科学の扉をノックする

科学の扉をノックする

p.158

...確かにパンダの掌はすごく変だ、奇妙だ、進化の特異的な例だと言われ、親しまれいました。ところが私のピンセットの前で見えてくる形が、これまで言われてきたことと全く違ったんです。